不発弾処理のため、試合時間が2時間繰り下がり、
観に行けることになりました。
 朝から動き回って、くたびれ果てていましたので
”地蔵”を決め込むことにしてゴール真裏よりメインスタンドに
寄った地蔵席に陣取りました。
 で、今回の視界はこんな感じです。
        
 
まず、味スタといえば、ピッチコンディションの悪さが噂になっておりますね。       
                     
 見た目は悪くありません。                          
 カラーと比べるとかなり短く刈り込んであります。
最も薄い芝に揃えたら、短くなっちゃったってことなのかな。
試合中滑っている場面の数回ありましたんで、実際に立って見たら
良くはないのでしょうね。
 でも期待して危惧していた程ではありませんでした。 

   エスパスタメン          ヴェルディスタメン

    フェル  岡崎                  レアンドロ  フッキ

       枝村                        ディエゴ
  藤本       伊東              大野         福西
       本田                         菅原 

児玉  和道  青山  市川          服部  那須  土屋  和田

       西部                         土肥

   
 前半はエスパが向こうに攻め、ヴェルディがこっちに攻める布陣です。

 ヴェルディの助っ人三人衆はやはり危険な香りをプンプン放っています。
図に乗って邦人プレイヤーも(主にサイドから)彼らを支援するので、
お約束通り私らに近い所で推移する時間の方が長かった気がします。
 あの、29分までに、
あうっ …ほーっ
が3回ほどありましたかな。
 で、悪夢の前半29分になるんですね。


 サイドを相手陣内まで運んだところで、何となくバックパス。受けて又もや何となくバックパス
受けた和道も西部に何となくバックパス
 じゃないだろうが!
相手FWに詰められ慌てたのか、
GKでは無く、ゴールマウスへバックパス。
 オウンゴールなんて、こ洒落た言い方なんぞ似合わない、自殺点だ。
どうしてもバックパスするのなら、何故、GKの位置を確認しない!
せめてゴールマウスは外せや!基本だろうが!怒怒怒!!
 西部がマウスを外したのも一因との説もあるが、それは違うな。
 もし3連続バックパスが続いて、自分の所に球が来るのなら、
マウスを外して居なくちゃ、それこそゴールマウスへ向かうバックパスになってしまうものね。
 西部に責があるとすれば、和道に声で指示を出していたかどうかだ。
もっとも、多分聞こえない距離だったと思うが。

 更なる悲劇は、前半残り5分を切っていた時間に起こりました。


 

問題になったのは②を受けたフッキ3がオフサイドかどうかだ。
線審は旗を挙げオフサイドの判定。しかるに佐藤隆治主審はゴールを認定し、場内は騒然となりました。
私の位置からでもフッキ3はオフサイドポジション。それはもっと良く見える線審が証明している。
なのに、主審がそれを翻し、オンサイド認定する理由としては、
ⅰ自らの視点ではオンサイドに見え、近くに居た自分の目を信じた。
ⅱ邪悪な意図を以って敢えて得点を認めた。
ⅲ②の球が味方からのパスではなかった。
が挙げられる。
興奮していたので、ⅲのことは現場の私(達)には思い浮かばず、大ブーイングをしてしまいました。
 家に帰って留守録ビデオを見たところ、事実はⅲでした。②の球はディエゴと並走する形で
戻ってきつつあった本田が蹴ったものでした。
つまり、佐藤隆治主審は正しかったのです。
①はまずディエゴが触り勢いがかなり弱まって、若干遅れて戻った本田が蹴った(クリアを意図して蹴ったのか
当たっちゃったのかは微妙)のが②でした。
 では旗を揚げた線審は悪いのか?これも否です。彼は②が出た瞬間のフッキ3の位置が
オフサイドポジションということを示したのであり、反対サイドに居て②を蹴ったのが誰なのか分かる筈も無い。
 だからこそ、最終判断は主審に権限が与えられているのだ。
 ②を本田が蹴ったものとして、それでも
「オフサイド判定は微妙」という専門家の意見がウェブ上にあったけど、信じられない。
 その人は、②はディエゴが蹴ったけど本田に掠った球だと勘違いしたのかな。

佐藤隆治主審グッジョブ!この場面以外もレフェリングはかなり正当でした。
 では、失点したエスパはどこがいけなかったのでしょうか。
本田の名を挙げるのは軽率だと考えます。②がクリアだったとしたら、もっと大きく蹴りだすべきだったでしょうが、ぎりぎりの所で戻って来つつあった状態を考えると、彼を責めるのは酷というものでしょう。
指摘しやすいのは、西部です。フッキ3に球が渡った瞬間に左手を挙げてオフサイドをアピールしていました。
彼の右にあたるニアサイドにシュートが突き刺さったことを鑑みると悔やまれます。
 笛が鳴るまでプレーを止めるんじゃないよ!アピールならその後でも出来るだろうが!
フッキにフッキ2の位置まで持ち込まれ、①のパスを出させたこと
  私の持論の一つに深く係わることです。ここまでupが遅れましたので、この先は追々書くことにして、
とりあえずここまで挙げておきます。だって明日はもう次の試合日だもんね。

ここから7/23執筆です
 私に言わせれば、深く持ち込んだフッキにディエゴへのパスを出された時点で"勝負有り"です。
ディエゴがダイレクトで撃たず、本田が足を出したのは健闘した方だと考えます。

私の持論の一つに、
『流れの中から点を獲りたいのだったら、ゴールライン近くまで抉ってマイナスのパス
というのがあります。
 これがいかに有効かを、ゴール前にシューター一人、それをマークするDF一人という設定で、
『アーリークロス』から点を狙う場合と比べてみましょう。

                    『アーリークロス』
  
DFは、シューターとゴールマウスの間を体で塞ぎ、球(パサー)とシューターを共に視野に入れて対応出来る。
シューターにしてみれば、球の来る方向とシュート方向が鈍角になり、且つDFに遮られているので、
ダイレクトシュートの難度は極めて高い。必然トラップするのだが、DFに遮られていることに変わりは無い。

  『ゴールライン近くまで抉ってマイナスのパス
  
 DFはシューターと球の出所を塞ぐように体をおくことになるが、上図のように球(パサー)とシューターを
共に視野に入れることは出来ない。大概は図のような向きをとり、手で体を触り続けることでシューターの
位置を感じることになる。
 シューターにしてみれば、自分が次に動く位置(青矢印)をパサーに伝えることも実際に動くことも
DFに視認はされてないので、容易い。且つ、(斜め)前から球を前にシュートするのだから楽なことこの上なし。

以上が『流れの中から点を獲りたいのだったら、ゴールライン近くまで抉ってマイナスのパス』という
私の持論の最大の根拠です。
 最近の試合でこれがモロに嵌った例を挙げてみると、
  08年06月28日第14節鹿島


 08年07月16日第17節京都


 08年07月05日第15節レッズ


 08年07月21日第18節ヴェルディ


最後の2つが示す通り、ラストパスはゴールラインに近い程、中央寄りである程有効です。
 アーリークロスが悪いと言っているわけではありません。
 アーリークロスを何本か見せておいて、縦に切り込み易くするとか良いですよね。
でも、私はこのパターンが大好きです。
 相手だって容易にゴールライン近くまで球を持ち込ませてはくれない(この策の欠点)、
それをチームプレーでかわして持ち込んじゃう。これが大好きなのです。


 観戦記に戻ります。
 2点ビハインドで迎えた後半。
エスパの交代はありません。
「45分で3点取らなきゃ勝てないのに、梃入れ無しかよ。アウレリオ君は?」
 そんなこと思っているうちにまた失点してしまいました。あれよあれよというまに球は向こう側の
ゴールネットを揺らしていました。orz
 健太が動いたのはそれから10分の経ってから…
伊東・枝村→兵働・アウレリオ
「遅いんだよ。4点取らなきゃ勝てないんだぞ
 ヴェルディ助っ人2人にやられた、後半30分の4失点目はどうでもいいです。
 まぁ、それから開き直って反攻し続けたのはせめてもの救いです。
アウレリオ君の動きも悪くなかったし、最後にちょっと出た原のポスト直撃も見ごたえあったし、
ドサクサ紛れに1点は返したしね。(「涙のVゴール」を観戦したWe areな方々の気持ちが1/10000
位分かったきがします。)

 結局4-1で負けました。
 この後乗る京王線だ人身事故をおこし、長いこと止まるのをこの時の私はまだ知らないのであった。

えー、試合日から2ヶ月以上が経っています。
「こんな遅い観戦記に何の意味があるのか?!」
と疑問をお持ちのそこのあなた!
お答えしましょう。

何の意味もありません。

 書きたかったら書く、書きたくなかったら書かない、ここは"ひよこワールド"
ひよこの心象を具現化する云わば一つの固有結界とお思い下さい。
 


                                 
'08 5 18 第13節 ヴェルディ戦 観戦記